会長挨拶
一般社団法人 島根県理学療法士会 会長再就任のご挨拶
小川昌(医療法人かつべ整形外科医院)
本年6月に開催いたしました定時社員総会において、会長職を再度拝命いたしました。多くのみなさまのご支援あってこその組織です。
日々のご支援に感謝しつつ、再任にあたり改めてみなさまにご挨拶させていただきたく思います。
ここまで4年間の任期中、士会の10年ミッションを遂行すべく、各ビジョンに基づき活動を進めてまいりました。
ちょうど本年が10年の折り返しの年となり、事業の振り返り、方向性の確認なども行いつつ、「あなたの大切を彩る」活動を引き続き実行いたします。
現在約800名の会員が私たちの組織に所属しています。全国的に見ると非常に小規模の会です(会員数で見ると下から3番目の少なさです)。小規模ではありますが、多くの会員が県内各地、様々な地域で士会活動を進めております。会員は病院や施設などで勤務し、対象者の方々の機能回復、社会復帰の支援となる臨床業務を行ないつつ、後進の指導等の教育活動や研究活動も行なっております。そういった日々の実務と並行しながら職能団体としての士会活動を行う会員は、県民のみなさまの健康を支援する、社会活動を支えることを考え活動を行います。そして会員自らの成長のために活動を行います。私たちの掲げるミッション「あなたの大切を彩る」ことは県民のみなさまの大切はもちろんのこと、私たち会員一人一人の大切も彩ることを考えております。
昨今は、病院や施設での業務を超え、様々な地域支援の中で、行政のみなさまと協業を行うことや、民間の事業者の方々への予防的な支援を実施するなど、職域の幅を広げております。「理学療法士は何をする人?」という問いに対して、病院でリハビリをする人というイメージとは異なり、今では健康に寄与するために様々なことができる人と言えるようになってきました。私たちが取り組むことはある意味、生活していくために必要なことをいろんな角度から支援できるとも言えます。生活を支える何でも屋とまで言えるかは分かりませんが、そこに近い存在であることも知っていただきたいと思います。「え!こんなこともできるの!」と言わしめる、そんな存在になりたいと思っております。健康を支援する、生活を支援する、人生を支援する、それが理学療法士です。ぜひ私たちをご活用ください。
そして、私たちの活動を多岐にわたらせていくためには、様々な障壁とも向き合わなければなりません。法律や制度の壁と向き合いながら、どうすれば良き活動が地域でできるのかを模索しております。そのためにはやはり政治活動を進める必要性もあります。多くの方々とお会いし、意見交換をさせていただきつつ、私たちの目指したい想いを実現させるために何が必要なのかを吟味しておりますが、やはりその中で政治とのつながりは必須です。想いを実現するための行動として、私どもが政治活動行うこともぜひ多くの方々にご理解いただきたいとも思っております。
最後になりますが、私たちの組織は非常に若い組織です。重ねてではございますが、多くの方々にご意見を頂戴し、叱咤激励いただきたく思います。今後もご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します。
2025年8月1日 一般社団法人 島根県理学療法士会 会長 小川昌