内部障害専門領域

 

平素より,内部障害専門部会の活動にご協力いただきありがとうございます.
本年度当班は,内部障害に関わる資格の紹介をさせて頂きます.
皆さんのスキルアップ,学習の一助になれば幸いです.
詳細は 下記URL参照下さい.

循環器病予防療養指導士認定制度について 

日本高血圧学会と日本循環器病予防学会が共同のもと、2015年に「循環器病予防療養指導士」認定制度が始まりました。2018年より日本動脈硬化学会、2020年より日本心臓病学会が加わり4学会の共催となりました。2022年4月1日からは名称を「循環器病予防療養指導士」と改称いたしました。
 この制度は循環器病の主たる原因である高血圧や脂質異常症等の生活習慣病の改善・予防およびその他の危険因子の管理に関する療養指導を行うために有能な専門的知識および技術を有する職種の資質向上を図り、そのことにより循環器病の予防や病態改善により、国民の健康増進に貢献することを目的として発足いたしました。この資格を取得した方が確かな知識と経験を身につけて、さまざまな場面で対象者・患者に適した助言・指導を行うことで国民の健康が増進することを期待しています。

引用:循環器病予防療養指導士認定制度とは

資格の取得方法について循環器病予防療養指導士の認定試験の申請資格は次の各項の要件を全て満たすものとする。
1) 保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、公認心理師、臨床心理士、医療心理士、健康運動指導士の資格を有する者。
2) 受験申請時に日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会のいずれかの学会員であり、年会費を納入していること。
3) 医療機関、医育機関、教育機関、健康管理機関、健診機関、保健指導機関、調剤薬局、保健医療行政等で 3年以上の指導実務経験を有し、所属長がそれを認めた者。
4) 申請日より過去5 年以内に主催学会の下記1〜6いずれかに2回以上参加した者。
1.日本高血圧学会総会
2.臨床高血圧フォーラム(2022年6月で最終回開催終了) 、高血圧フォーラム
3.日本循環器病予防学会学術集会
4.日本動脈硬化学会総会・学術集会
5.動脈硬化教育フォーラム
6.日本心臓病学会学術集会
5) 上記1~6において開催される循環器病予防療養指導士に関するプログラム、あるいはカリキュラム委員会が指定する講習会で、カリキュラムの A群、B群、C群の各群より 10単位以上合計 30単位以上修得した者。

引用:循環器病予防療養指導士 | 受験資格

循環器病対策推進基本計画
 脳卒中、心臓病などの循環器病は我が国で主要な死亡原因になっています。令和元年(2019)の人口動態統計によると島根県の死亡原因は心疾患が第2位、脳血管疾患が第4位であり、両者を合わせると悪性新生物に次いで第2位となっている(引用:島根県循環器病対策推進計画)。
 これらを踏まえ脳卒中を含む循環器病療養指導士により循環器病の予防や正しい知識の普及啓発は重要となってきています。ご興味のあるかたは下記のリンクで詳細をチェックしてください!!

詳しくは循環器病予防療養指導士認定制度とはをご参照ください。

【取得者の声】
循環病予防指導士 陶山直樹さん(松江赤十字病院)

(1)なぜこの資格を知ったのか?なぜ取得しようとしたのか?
 循環器系の学会に参加したときに初めてこの資格を知りました。簡単な資格説明もあり、少しづつ興味を持ちました。
 取得しようと思ったのは、この資格は心疾患だけでなく脳血管疾患、腎疾患、糖尿病など循環器病全般の基礎知識と疾病予防をどのように取り組むかを学べるところに魅力を感じたからです。
 臨床では患者さんの身体機能だけでなくその疾患と背景までを把握する必要があります。患者さんそれぞれの個性やライフスタイルに沿って「再入院を予防する」取り組みのヒントになればと思い、この資格を取得しようと思いました。

(2)取得したらよかったことは?
 まだ資格取得したばかりですが勉強した知識が臨床で役に立っています。患者さん家族や他施設への情報提供時は特に感じます。
今後ですが勉強した知識を保ちながらいかにしてブラッシュアップしていくのかが課題です(汗)

(3)今後取得しようとしている方にコメントを!!
 試験勉強、レポート提出、学会参加など準備は少し大変ですが勉強して得た知識は必ず臨床で役に立つと思います。
疾患管理や退院時指導に関してもっと視野を広げたいと思う方にはおすすめしたいと思います。